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ローヤルゼリーの価格

ローヤルゼリー製品の価格はさまざまで、購入を迷ってしまうぐらい高価なものもあれば、かなりリーズナブルな製品もあります。
購入する際に「高価なものほど質が高い」と考えている人も多いでしょうが、果たしてその考えは本当に正しいのでしょうか。
ローヤルゼリーの価格を決める要因を説明するとともに、価格は製品の質を保証しているものなのかどうかについて検証してみましょう。

生ローヤルゼリーと乾燥ローヤルゼリーは高い方が良い傾向

業界団体である全国ローヤルゼリー公正取引協議会は、ローヤルゼリー製品を生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調整ローヤルゼリーの3つに大きく分類しています。
採取したものをそのまま瓶詰めしているのが生ローヤルゼリー、加熱やフリーズドライによって生ローヤルゼリーの水分を取り除いたものが乾燥ローヤルゼリー、ローヤルゼリー以外の成分を添加しているのが調整ローヤルゼリーです。
このうち、生ローヤルゼリーと乾燥ローヤルゼリーについては、高い製品の方が質は高い傾向にあります。

なぜ価格が高いと質が高い傾向があるのか

生ローヤルゼリーと乾燥ローヤルゼリーについては定義上、添加物は認められていません。
特に生ローヤルゼリーは冷蔵庫のチルドルームでの保管が推奨されているなど、保管に気を使わなければならないので、冷凍保存などによってコストが高くなる傾向があります。
一般的に生ローヤルゼリーも乾燥ローヤルゼリーも、輸入品よりも国産品の方が高くなりがちです。
これは、国産品は人件費が輸入品と比較すると高くなり、どうしてもそれが価格に上乗せされてしまうためです。
生ローヤルゼリーは品質劣化が起きやすいため、輸送距離の短い国産品の方が品質は低下しにくいとされおり、これが「ローヤルゼリーは価格が高いほど質も高い」という傾向を生み出している原因です。

輸入品が安いのは「人件費を抑えられるから」

では、なぜ輸入品が安いのかというと、日本に比べて人件費が安いからです。
同じ仕事をしても、日本で必要になる人件費に比べ、中国や台湾、東南アジアの人件費は安くなるのです。
この差が製品の価格にも反映されてくるというわけです。
輸入品は輸送距離が長いというデメリットはあるものの、安いのは人件費が安い分、生産コストを抑えられるからであって、質が悪いからというわけではないのです。

安くても品質が期待できる製品の特徴は?

これは、国産品と比較してリーズナブルな輸入品の中にも、質の高いものは存在していることを意味しています。
例えば、業界団体である全国ローヤルゼリー公正取引協議会のお墨付きである「公正マーク」の添付が認められている輸入品は、公正マークが添付されていない国産品より質が高い可能性があります。
また、輸入品の中でも国際有機認証機関である「エコサート」の認証を受けた養蜂場で生産されているローヤルゼリーならば、農薬や化学物質の影響を気にしなくてもすみます。
こうした認証をチェックしていけば、意外な「掘り出し物」もあるかもしれません。
価格が高いのは、ローヤルゼリーの質を保証しているわけではないということです。

調整ローヤルゼリーは目的に合わせて

加工品である調整ローヤルゼリーの場合、価格は含まれている添加物のコストに左右されます。
問題は、その添加物がローヤルゼリーを摂取する目的に合致しているかどうかで、目的には合わない添加物が含まれている製品だと、高い割に十分な効果が感じられないという事態になりかねません。

添加物のコストに左右される調整ローヤルゼリーの価格

調整ローヤルゼリーの場合、ローヤルゼリーの質だけで価格が決まるわけではありません。
入手が簡単ではない、コストの高い添加物が加えられていれば、その分だけ価格に上乗せされてくるのです。
100グラム当たり100円の添加物と、100グラム1000円の添加物では、後者が入っている方が高価な製品になるのは自明です。
ただ、コストの高い添加物が入っていても、それがあなたに合っているかどうかは別の話で、こちらも「価格が高ければ高いほど良い」わけではありません。

目的に合った添加物が入っていなければ高くてもダメ

コストの高い添加物であっても、あなたがローヤルゼリーを摂取する目的に合っていなければ、望むような効果が得られる可能性は低くなります。
例えばスキンケアやアンチエイジングが目的である場合、ビタミンCが添加されていることが必須条件となります。
コラーゲンの生成や、活性酸素を分解する酵素・SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)の原料であるミネラルの吸収率アップには、ビタミンCが必要となるからです。
ところが、コストの高い添加物が入っている製品であっても、肝心のビタミンCが添加されていなければ、スキンケアやアンチエイジングには十分な効果が期待できないのです。
調整ローヤルゼリーは単純に価格を比較するよりも、まずローヤルゼリーを摂取する目的をちゃんと決めて、そのうえで目的に合っている製品かどうかをチェックすることの方が重要なのです。

まとめ-価格と質は必ずしも比例しない

ローヤルゼリー製品はあまりにも安いものだと、質に問題を抱えている可能性が高いのは確かです。
ただ、生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーの場合は「公正マーク」の有無や、エコサート認証養蜂場での生産品かどうかなどをチェックすることで、掘り出し物を発見できる可能性があります。
調整ローヤルゼリーは価格だけではなく、あなたが摂取する目的に合った添加物が入っているかどうかも重要です。
ローヤルゼリー製品の価格は、質以外の要因によって決まっているところもあるため「高ければいいというものではない」と言えそうです。
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