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ローヤルゼリーの産地(日本)

ローヤルゼリーはさまざまな国で生産されていることもあり、日本で消費されているものは大半が輸入品です。
ローヤルゼリーの産地としての日本はマイナーな部類で、国産品の流通量も多くありません。
それでも、国内では山間部を中心に養蜂農家がローヤルゼリーを採取し、商品として販売していることも確かです。
ローヤルゼリーの産地としての日本は、どのようなものなのでしょうか。

日本はミツバチの飼育向きとは言えない

なぜ日本がローヤルゼリーの産地としてメジャーではないのかというと、そもそも日本が必ずしもミツバチの飼育に向いているわけではないからです。

都市部は人が多いのが問題

ミツバチといえども蜂ですから、人間が近くに来れば自らを守るために針で刺すなどの攻撃を加えます。
都市部ではあまりにも人が多すぎるため、ミツバチに刺されてしまう可能性があるのです。
これは人間にとっても迷惑な話ですが、養蜂農家の側から見ても問題があります。
ミツバチにとって誰かを刺すということは、そのまま死んでしまうことを意味しています。
結果として個体数がうまく増えてくれず、ローヤルゼリーの生成もうまくいかないという結果になりかねません。
実際、日本で養蜂が行われているのは、人間の数が比較的少ない山間部です。

都市部では原料の確保も簡単ではない

ローヤルゼリーはミツバチの体内で勝手に生成されるわけではなく、原料が必要となります。
具体的に書くと、蛹から成虫になったばかりの若い働き蜂が花粉とハチミツを摂取し、これらを原料にしてローヤルゼリーを生成するのです。
日本の都市部は緑が少ないとされており、ローヤルゼリーの原料となる花粉や花の蜜の入手も容易ではありません。
原料が確保できなければローヤルゼリーは生成できませんので、養蜂に向いているとは言えないというわけです。
日本の養蜂農家が山間部に拠点を置いているのは、原料の入手がしやすいという点もあるというわけです。

寒冷地では個体数の増加が難しい

ミツバチのうち、ニホンミツバチは比較的寒さに強く、零下10度ぐらいまでなら耐えられるとされていますが、それでも限度というものがあります。
より冷え込みの厳しい寒冷地では個体数をうまく増やせず、養蜂がうまくいかない可能性が高いのです。
実際、北海道においてはミツバチの野生種は確認されていません。
養蜂農家が飼育しているミツバチはいますが、冬場は個体数を維持するために本州に巣箱を移動させているといいます。
人の少なさと原料の豊富さを兼ね備えていても、肝心の気候条件が適していないというわけです。

国産ローヤルゼリーのメリット・デメリット

ミツバチ飼育に向いているとは言い切れない日本でも、一生懸命に養蜂に励んでいる農家のみなさんがいらっしゃいます。
農家が丹精込めて育てたミツバチから採取したローヤルゼリーには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

国産ローヤルゼリーのメリット

ミツバチの巣から採取したローヤルゼリーをそのまま瓶詰めにしている生ローヤルゼリーの場合、保存性はそれほど高いものではありません。
熱や紫外線に弱いため、採取後は冷凍保存されており、購入後も冷蔵庫のチルドルームでの保存が推奨されているほどです。
海外産のローヤルゼリーの場合、どうしても輸送に時間がかかってしまうため、輸送中にローヤルゼリーの品質が低下してしまう可能性が否定できません。
その点、国産ローヤルゼリーの場合は生産地が国内ですから、輸送によって生じる品質へのダメージを最小限に抑えることができます。
この品質面におけるアドバンテージは、日本のローヤルゼリーでなければ得られないものだと言っても過言ではないでしょう。

国産ローヤルゼリーのデメリット

ただ、上述のように日本が必ずしもミツバチの生育に向いているとは言えない点があるため、国産ローヤルゼリーの生産量は決して多くありません。
このため、国産ローヤルゼリーはどうしても入手コストが高くなってしまいます。
国産と海外産の両方を取り扱っている業者のサイトによると、海外産の生ローヤルゼリーが1本5000円台であるのに対し、国産品は約8500円と割高になっています。
別の業者が販売している海外産生ローヤルゼリーの中には、2000円を切る価格で購入できる製品もあります。
品質面を重視してあえて高いお金を払うか、コストを重視して海外産を選ぶかは、判断が難しいところです。

結論-品質面は安心だが価格が問題

国産ローヤルゼリーは輸送によって栄養素が損なわれる可能性が低いため、品質面で大きなアドバンテージを持っています。
ただ、日本が必ずしも養蜂向きと言える環境ではないため、その生産量は少なめです。
このため、入手に当たっては、ある程度のコストを覚悟しなければならないのが問題点です。
価格を重視するか、品質を重視して割高の国産品を買うかの判断は難しいところですが、国産品を買ってほしいと思うのは情に流され過ぎでしょうか。
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