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ローヤルゼリーの成分(タウリン)

スタミナドリンクの宣伝で「タウリン配合」というキャッチフレーズを聞いたことがある人もいるでしょうが、タウリンはローヤルゼリーにも含まれているアミノ酸の一種です。
アミノ酸には人間の体内で生成できない必須アミノ酸と、生成可能な非必須アミノ酸があり、タウリンは後者に入ります。
タウリンは実際にはどのような効果を持っているのか、本当にスタミナアップに効果的なのかなどについて、調べてみました。

タウリンの効能は「肝機能アップ」

スタミナドリンクのイメージが強いタウリンですが、実際の効果は肝機能アップです。
米生物工学情報センターのデータベースには、慢性肝炎の患者にタウリンを投与したところ、肝機能がアップしたという臨床データもあります。
肝臓には大きく分けると代謝アップ、解毒、胆汁酸の生成という3つの機能があります。
いずれも一見、スタミナとは関係なさそうに見えますが、タウリンは本当にスタミナアップに寄与しているのでしょうか。

スタミナにつながる代謝アップ

実は最初の代謝アップこそが、タウリン=スタミナアップのイメージを作り上げているのです。
糖質や脂質は、そのままではエネルギー源として使えませんので、肝臓でエネルギー源として使えるような形にする必要があり、これを代謝といいます。
肝臓の機能低下によって代謝がダウンしていると、エネルギー源そのものが少なくなり、すぐに息切れしてしまうようになりかねません。
タウリンによって肝機能をアップさせることは、代謝アップによるエネルギー源の増加につながるというわけで、これがスタミナアップに見えているということではないでしょうか。

有害物質の無害化を促す

体内で有害物質が生成されてしまうこともあれば、腸内の悪玉菌によって生成された有害物質が吸収されてしまうこともあります。
こうした有害物質を無毒化してくれるのも、肝臓の機能です。
一例として、アンモニアからの尿素生成が挙げられます。
タンパク質の燃焼などによって生じるアンモニアは、体内濃度が上がりすぎると意識混濁を起こしてしまうこともあります。
このアンモニアを尿素にすることで無毒化しているのですが、実は尿素の生成は肝臓で行われているのです。
また、アルコール分解の途中で生成されるアセトアルデヒドも有害物質で、二日酔いの原因となるため、肝臓でさらに分解されるようになっています。
タウリンによる肝機能アップは、有害物質を減らし、体調を整えるのに役立つのです。

胆汁酸生成促進のメリットは?

最後に、脂肪の分解を助ける胆汁酸の生成ですが、これが意外と重要な機能なのです。
実は胆汁酸の原料は、動脈硬化の原因物質であるLDLコレステロールなのです。
肝機能が低下するとこのLDLコレステロールが血中に流れ出し、血中のLDLコレステロール値が上昇し、動脈硬化のリスクが高くなってしまいます。
肝機能をアップさせて胆汁酸の生成量を増やし、LDLコレステロールの消費量を増やすことができれば、動脈硬化の防止にも役立ちます。
つまり、タウリンによる肝機能アップは、生活習慣病の防止にもつながっているというわけです。
実際、米生物工学情報センターのデータベースには、ウズラにタウリン入りの餌を与えたところ、血中のLDLコレステロール値を下げることができたという実験データも収録されています。

タウリンの他の効果は何があるの?

タウリンの効果は肝機能のアップだけではありません。
血圧を下げたり、抗酸化作用を発揮したりすることも、タウリンの効能なのです。

血圧降下作用

正確には「上がりすぎた血圧を正常な状態に戻す作用」です。
塩分摂取によって血圧が上がると、腎臓がフル回転して体外に排出しようとします。
ところが、塩分を過剰摂取した場合は自律神経のうち交感神経を刺激し、腎臓の働きが抑えられて血圧が下がらなくなってしまうのです。
タウリンはこの状態を正常化する働きがあり、これによって上がりすぎた血圧を下げることが期待できるというわけです。

抗酸化作用

肝機能をダウンさせてしまう疾患のひとつに脂肪肝がありますが、実は肝臓に脂肪が蓄積されただけでは脂肪肝にはなりません。
肝臓内の脂肪が活性酸素の働きによって過酸化脂質となり、この過酸化脂質によって肝細胞が破壊されることで起きるのが脂肪肝なのです。
また、動脈硬化もLDLコレステロールが活性酸素によって変質し、血管内壁に潜り込んでしまうことで起きるものです。
タウリンの摂取によって、脂肪肝の症状を改善させたり、冠動脈疾患のリスクを下げたりすることができるのは、米生物工学情報センターのデータベースに収録されている臨床試験の結果から分かります。
これらの効果から、タウリンには活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があるとみられています。

まとめ-スタミナに直接作用するわけではない

結論から言えば、タウリンは直接的にスタミナをアップさせるものではありません。
肝機能をアップさせる効果によって、スタミナアップを助けているというわけです。
ただ、肝臓は重要な器官なので、その機能を高めてくれるタウリンが重要な栄養素であることも確かなのです。
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