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ローヤルゼリーの鮮度

ローヤルゼリーの中でも生ローヤルゼリーは、冷蔵庫のチルドルームでの保管が推奨されているなど、保管に気を使わなければならないとされています。
これは、ローヤルゼリーの品質において、鮮度は無視できないものがあるためです。
なぜローヤルゼリーにとって鮮度が大切なのか、鮮度の高いローヤルゼリーを選ぶためのポイントとしてはどのようなものがあるのかなどについて、説明していきましょう。

なぜローヤルゼリーの鮮度は重要なのか

ローヤルゼリーを選ぶ際に鮮度が重要になってくるのは、主成分であるタンパク質が変質しやすく、効果の低下につながりやすいためです。
一例を挙げれば、ローヤルゼリーには女王蜂の幼虫を1日で数倍のサイズに育ててくれるアピシンという成分が含まれていますが、このアピシンもタンパク質の一種なので、変質によって効果が低下する可能性が否定できないのです。
まず、タンパク質は光に当たることで変質する可能性があります。
空気に触れて酸化することでも、変質するとされています。
また、チルドルームでの保管が推奨されているのは、光から遠ざけることもさることながら、熱によるタンパク質の変質を防止するためでもあります。
生ローヤルゼリーの鮮度が重要とされるのはこのためで、だからこそ業界団体である全国ローヤルゼリー公正取引協議会は生ローヤルゼリーを「女王蜂の幼虫が住んでいる王台から72時間以内に採取しているもの」と定義しているのです。

鮮度重視ならば国産品がベスト

生ローヤルゼリーの鮮度低下を防ぐためには、輸送時間を短縮することが最も効果的です。
光や熱に触れている時間が少なくなれば、それだけ鮮度が低下しなくてすむためです。
輸送時間が最も短いのは、国産の生ローヤルゼリーです。
海外産と比較して輸送距離が圧倒的に短いため、輸送に必要となる時間も短く、鮮度低下を抑えることが見込めるためです。
ローヤルゼリーは輸入品が主流で、国産品は少数派であるうえ、人件費などの関係から割高になっているのが実情です。
にもかかわらず国産ローヤルゼリーが今に至るまで生産されているうえ、割高にもかかわらず十分な需要があるのは、鮮度を重視しているからにほかなりません。
付け加えると、残留農薬などの問題も少ないため、食の安全という点でも高く評価されています。
高いお金を払ってでも、鮮度が高く、タンパク質が変質していない可能性が高い国産品を入手しようと考えている人が多いというわけです。

コストを抑えるならば台湾がベスト

ただ、国産ローヤルゼリーの購入はどうしてもコスト的にきついという人も多いでしょう。
そうした人にとって次善とも言える選択肢は、台湾産のローヤルゼリーです。
台湾は航空便だと日本までの所要時間は3~4時間程度なので、光や熱に触れる機会が少なく、鮮度が失われにくくなっています。
台湾製は輸入品の中では比較的高めですが、それでも国産品と比較すればローコストなので、鮮度を重視するならばおすすめだと言えます。

他の国の製品は鮮度という点ではどうなの?

では、台湾以外の輸入ローヤルゼリーは、鮮度という面から見るとどうなのでしょうか。
まず、輸入ローヤルゼリーの中では9割前後を占めているとされる中国製ですが、国土が広いこともあり、鮮度については生産地によってばらつきが生じる可能性があります。
海南省のような沿岸部ならばそれほど輸送時間はかからないでしょうが、青海省のような内陸部だと国内での輸送時間が必要になるため、鮮度という点ではどうしても不利にならざるを得ません。
付け加えると、農薬の影響をはじめとする環境問題が不安要素だと考えている人もいるかもしれません。
東南アジアについては年間を通じてローヤルゼリーが生産できるというメリットがあるものの、距離があるため輸送時間が必要で、鮮度という点では国産や台湾産と比較すると不利です。
オセアニアはさらに輸送時間がかかるのが問題で、国内でのシェアが高くない理由はこのあたりにもありそうです。

鮮度には採取した時間も関係している

では、比較的保存性が高い乾燥ローヤルゼリーや調整ローヤルゼリーの場合は鮮度の問題がないのかというと、そういうわけではありません。
原料となるローヤルゼリーの鮮度が高ければ高いほど、品質アップにつながるためです。
生ローヤルゼリーが王台から採取して72時間以内のものと定義されているのは、それ以上の時間がたつとローヤルゼリーの鮮度が低下してしまうからです。
それならばより早く採取してしまえば、鮮度の高いローヤルゼリーが入手できることになります。
調整ローヤルゼリーの中には、王台に溜められてから40時間以内に採取したローヤルゼリーを、原料として使用している製品もあります。
早期に採取することによって鮮度が高く、栄養素が豊富なローヤルゼリーを入手するためだと説明しています。
こうした原材料に気を配っている製品ならば、実際に購入してみようという気になるのもうなずけるのではないでしょうか。
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