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調製ローヤルゼリーのメリット・デメリット

生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーに比べ、さまざまな成分の添加が許されている分、バラエティーに富んでいるのが調製ローヤルゼリーです。
メリットやデメリットについても、添加されている成分によって大きく変わってきます。
このため、調製ローヤルゼリーのメリット・デメリットについて簡単にまとめることは難しいのですが、主なものについてピックアップしてみました。

調製ローヤルゼリーのメリット

調製ローヤルゼリーのメリットとしては、生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーと比べて食べやすいことや、ローヤルゼリーには含まれていない成分を摂取できることなどが挙げられます。

意外と重要な食べやすさ

生ローヤルゼリーのウイークポイントのひとつが「味」です。
酸味や刺激があり、お世辞にも「おいしい」と言えるようなものではありません。
同じミツバチ由来の食べ物であるハチミツとは大違いです。
このウイークポイントは乾燥ローヤルゼリーでは緩和されていますが、それでも「おいしい」とは程遠くなっています。
全国ローヤルゼリー公正取引協議会の定義によると、調製ローヤルゼリーは、ローヤルゼリーが総重量の6分の1を占めていればOKです。
逆に言えば、含有量を守ってさえいれば、この欠点を補うための味付けが認められているのです。
味の問題が解消できれば、ローヤルゼリーが食べやすくなり、含まれている成分をうまく摂取できるようになる可能性もあるのです。

他の成分との相乗効果に期待も

ローヤルゼリーに含まれている栄養素は多種多様ですが、すべて含まれているわけではありません。
例えばビタミンA、D、Eなどの脂溶性ビタミンは含まれていません。
水溶性ビタミンの場合も、ビタミンCは含まれているといっても極めて微量です。
生ローヤルゼリーや乾燥ローヤルゼリーは、こうした成分を添加することはできませんが、調製ローヤルゼリーならば可能です。
同じハチミツ由来のプロポリスやマヌカハニーを添加することで、ローヤルゼリーにはない殺菌効果を加えることも可能です。
セサミンなど他の成分を添加しているローヤルゼリーサプリも販売されており、いずれもローヤルゼリー単体では得られない相乗効果が期待できるようになっているのです。
ちなみに含有成分の吸収率を高めるため、酵素分解を行っている製品も、広い意味では調製ローヤルゼリーに入ります。

調製ローヤルゼリーのデメリット

このように、さまざまなメリットのある調製ローヤルゼリーですが、デメリットもしっかりと存在しています。
混ぜものが多すぎてローヤルゼリー成分が薄くなっている可能性があることや、添加している成分によってはローヤルゼリーの長所が打ち消されてしまう可能性があることです。

ローヤルゼリー成分が薄い可能性がある

全国ローヤルゼリー公正取引協議会の定義などによると、調製ローヤルゼリーは固有成分であるデセン酸が0.18%含まれていればOKとなっています。
生ローヤルゼリーが1.4%以上、乾燥ローヤルゼリーが3.5%以上であることを考えると、これはかなり少ないと言っていいでしょう。
調製ローヤルゼリーの中でも、ギリギリで基準を満たしているような製品だと、生ローヤルゼリー並みのデセン酸を摂取するためには相応の量が必要になります。
デセン酸は女性ホルモンに似た働きをするため、更年期障害の症状緩和に効果があるとされています。
デセン酸の配合量が少ない調製ローヤルゼリーを摂取していたのでは、肝心の効果がどこまで出てくれるのか不安になってしまいます。

ローヤルゼリーの長所が打ち消されかねない

実はローヤルゼリーのカロリーは、それほど高いものではありません。
100グラム当たりのカロリーは70キロカロリーと前後で、ハチミツの4分の1程度です。
生ローヤルゼリーをスプーン1杯摂取するぐらいならば、カロリーは無視できるレベルになっています。
問題は、食べやすくするためにハチミツや砂糖などを加えているケースです。
このような調製ローヤルゼリーを摂取すると、カロリーが高めのハチミツや砂糖も一緒に摂取してしまうことになるのです。
これだと、カロリーが低めでありながら摂取できる栄養素が多いというローヤルゼリーの長所が打ち消されてしまいかねません。
食べやすさは重要な要素のひとつではありますが、それが長所を打ち消してしまうのは考えものだと言えそうです。

まとめ-製品ごとにメリット・デメリットは違う

調製ローヤルゼリーはローヤルゼリーが全体の6分の1、デセン酸0.18%以上という条件を守ってさえいれば、基本的にどのような成分であっても添加することが可能なので、メリット・デメリットは製品によって違っています。
その中でも、別の成分を加えることでデセン酸が薄まってしまったり、ローヤルゼリーの長所が消えてしまったりすることは「ありがち」なデメリットと言えます。
調製ローヤルゼリーを購入する際には、成分表をちゃんと見て、上記のデメリットがあるかどうか確認しておきましょう。
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